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QIAquant はPCR 性能を追求したオールラウンドシステムです。高速での加熱・冷却速度とサイクル時間を短縮する高速マルチチャンネル検出システムを搭載しています。さらに標準的なSBS フォーマットの多様なPCR プレートに対応し、いまお使いの消耗品をそのままご利用いただけます。
qPCR プレートとアルミシールの詳細はQIAquant の消耗品のページ を参照ください。
QIAquant は、高性能な光学系によるqPCR 産物の検出とサーマルブロックを組み合わせることで、研究者の期待に応える一台です。発現解析、ジェノタイピング、病原体の検出など、定量PCR のアプリケーションに対応するオールラウンドプレーヤーです。高品質の加熱・冷却システム、優れた加熱・冷却ランプ速度、そして光ファイバーシャトルシステムを組み合わせることで、40回のサイクルを、わずか30分で完了することができます。
QIAquant 96 (2plexおよび5plex) | QIAquant 384 5plex | |
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フォーマット | 96ウェルのサーマルブロック | 384 ウェルのサーマルブロック |
サンプル量 | 5~100 µl(10~80 µl を推奨) | 2~30 µl(5~20 µl を推奨) |
解析1回で処理可能なサンプル数 |
96ウェルマイクロプレート 1枚、0.2 ml の8ウェルス |
384ウェルPCR プレート1枚 |
サーマル性能 | 3~99°Cの範囲、制御精度±0.1°C | 3~99°Cの範囲、制御精度±0.1°C |
温度勾配 | 40°C | 25°C |
最大加熱速度 | 最大8℃/s、平均7℃/s(使用する消耗品に依存) | 最大4℃/s、平均3.8℃/s(使用する消耗品に依存) |
最大冷却速度 | 最大6℃/s、平均5.5℃/s(使用する消耗品に依存) | 最大2℃/s、平均1.7℃/s(使用する消耗品に依存) |
温度均一性(クロック開始15 秒後において) | 55℃において±0.15°C 72℃において±0.25°C 95℃において±0.50°C |
55℃において±0.15°C 72℃において±0.25°C 95℃において±0.50°C |
感度 | 96ウェルPCR プレートを使用して、サンプル30 µL 中の1 nmol/L のFAM を検出 | 384ウェルPCR プレートを使用して、サンプル30 µL 中の1 nmol/L のFAM を検出 |
測定時間 | 96ウェルプレート(1回の測定、5色)でおよそ6秒 | 384ウェルプレート(1回の測定、5色)でおよそ6秒 |
QIAquant は、スループット、マルチプレックス、コストなどに応えるため3つのシステムをご用意しました。
QIAquant は、現在お使いの試薬・消耗品にも対応してご利用いただけます。
QIAquant 96 2plex | QIAquant 96 5plex | QIAquant 384 5plex | |
アプリケーション | リアルタイム PCR | リアルタイム PCR | リアルタイム PCR |
マルチプレックスキャパシティ | 2種類 | 5種類 | 5種類 |
サンプルキャパシティ | 96サンプル | 96サンプル | 384サンプル |
コントロール | タッチスクリーンまたはPC(あるいは両方) | タッチスクリーンまたはPC(あるいは両方) | PC |
光学系
QIAquant は、特許を取得した光ファイバーシャトルシステムを使用します。光ファイバーシャトルはサンプルを真上からスキャンするため、個々のサンプルを均一に励起し、蛍光信号を高感度に測定します。もちろんウェル間のクロストークも排除できます。光源は長寿命かつ高出力のLED4色で、青色~近赤外光までの範囲で蛍光色素を確実に励起し、高感度光電子増倍管(PMT)で発光波長を検出します。光ファイバーシャトルシステムは、QIAquant 96では8本、そしてQIAquant 384では16本の独立した光ファイバーが取り付けられ、フィルターの数に関係なく、プレート全体をわずか6秒で迅速に測定できます。QIAquant では、ROX などの基準色素を使用する必要はなく、定期的にキャリブレーションを行う必要もありません。
温度管理性能
均一かつ正確な温度条件を実現することは、PCR アッセイの速度と効率にとって非常に重要です。QIAquant はグラジエント機能のある温度制御精度± 0.1℃の高品質の加熱装置を装備しています。QIAquant 96は金でコーティングしたシルバーサンプルブロックを装備し、温度均一性は55℃においてブロック全体でわずか± 0.15℃という卓越した特性を備え、加熱・冷却速度は極めて速く最高8℃/sに達します。この妥協を許さないQIAquant の性能により、高速サイクルとプレート全体での温度均一性を実現します。またこの性能は、ウェルやサイクルが異なっても、高い 再現性 が得られることを意味します。
グラジエント機能
グラジエント機能を使用すれば、ターゲットを効率的かつ特異的に増幅するのに欠かせないプライマーアニーリングの最適温度を見出し、アッセイの最適化が簡単にできます。プロトコールのどのステップでも、反応全体に対し最大40℃の幅で温度勾配を0.1°C刻みでプログラムすることができます。直線グラジエントツール(LGT)は、単に下限と上限を設定するのではなく、プライマーの計算上のアニーリング温度に対するさまざまな温度を整数で入力することができます。
電動ヒーターリッド
QIAquant の電動ヒーターリッドは、サンプルチューブ/プレートを均一な圧力で固定します。また温度は30~110℃の範囲で調整可能です。
QIAquant では、インターカレーション色素または加水分解プローブベースのアッセイを、PCR チューブまたはプレートを用いて定量リアルタイム PCR を行うことができます。QIAquant は、解析のセットアップから結果の解釈まで、便利で使いやすく、高い信頼性が得られるよう設計されています。QIAquant は既存/新規のリアルタイムPCR のワークフローに容易に組み入れることができます。
ケミストリや消耗品への柔軟な対応
QIAquant は、通常のリアルタイムPCR キットであれば、そのまま使用可能です。QIAquant システムは、SBS サンプルブロックにより、チューブ、ストリップ、ロープロファイルまたはノーマルプロファイルプレート、スカート、セミスカートまたはスカートなしのほとんどの消耗品に対応します。最適な性能を実現するため、当社は白色のqPCR 専用プレートとそれに対応するシールの使用をおすすめします。
QIAGEN の最先端のリアルタイムPCR ソリューションはQuantiNova の製品概要のページ を参照ください。
qPCR プレートとシールの詳細はQIAquantの消耗品のページ を参照ください。
最高5種類のターゲットを同時検出するマルチプレックスPCR
QIAquant は、リアルタイムPCR アプリケーションにマルチプレックス用の最大5色のチャンネルを搭載しています。QIAquant のソフトウェアは、クロストークの補正機能を搭載しています。また必要に応じて、特定の蛍光色素に合わせた色の補正ファイルを作成することができます。
チャンネル | 励起(nm) | 検出(nm) | 検出対象の蛍光色素の例 |
ブルー | 465±15 | 524±12 | FAM™、SYBR® Green、EvaGreen® |
グリーン | 510±15 | 565±15 | JOE™、HEX™、VIC® |
オレンジ(5plex 仕様のみ) | 560±15 | 610±15 | ROX™、Texas Red® |
レッド(5plex 仕様のみ) | 625±10 | 680±15 | Cy5®、Alexa Fluor® 647 |
NIR 1(5plex 仕様のみ) | 625±10 | 710±20 | Cy5.5®、Quasar® 705 |
QIAquant ソフトウェアで簡単操作
QIAquant は、デスクトップ版またはタッチスクリーン版のQIAquant ソフトウェアで操作します。QIAquant ソフトウェアは初心者でもすぐに使用できる簡単設計にもかかわらず、熟練した研究者を満足させる複雑なデータ解析機能も備えています。そのためQIAquant ソフトウェアパッケージは、基本から高度なアルゴリズムまで、最新の解析手順をカバーします。価値ある実験データを自由自在に解析できるので、得られた結果の信頼性が向上します。データセキュリティが保証されており、解析の開始から結果のエクスポートまですべての作業ステップが追跡可能です。QIAquant ソフトウェアは、21CFR パート11の監査証跡適合要件に準拠しています。
煩雑な作業を軽減
QIAquant の光学システムは、個別にサンプルを照射しPMT で検出するので、ROX などのリファレンス色素を使用する必要がありません。また光学システムは、定期的にキャリブレーションする必要もありません。QIAquant は、光学精度およびサーマル精度について工場出荷時にキャリブレーション済みです。(保守点検は定期的に受けることをおすすめします)
QIAquant 装置は、分子生物学ワークフローの広範なPCR アプリケーションに適しています。
代表的なアプリケーションは下記のとおりです。
The QIAquant instruments are operated via the Q-Rex Software, using either the desktop or touchscreen version. Both versions facilitate experiment setup and data acquisition, while the desktop version of Q-Rex further enables data analysis, report generation, and export. Q-Rex supports state-of-the-art real-time analysis procedures from basic to advanced algorithms. Its configurable nature allows you to easily create the exact software configuration to meet your specific analysis needs. While retaining highly complex data analysis functions that advanced researchers require, the software is easy to use by novice researchers. Data security is assured, and all process steps are trackable from the start of the run to exporting results. The Q-Rex Software offers support for 21 CFR Part 11 compliance.
QIAquant 96およびQIAquant 384でのブロック均一性:QIAquant 96およびQIAquant 384上のそれぞれ96および384検体の増幅曲線(A)および融解曲線(B)。96および 384ブロック位置のそれぞれで100 ng のE. coli DNA を使用してリアルタイムPCRを実施した。
(A)QuantiNova SYBR® Green PCR Kit 使用時の16S の300 bp のアンプリコンの増幅曲線。
(B)アンプリコンの融解曲線解析。融解曲線のCq値(SD < 0.2)およびTm(SD < 0.1)の変動性が小さいことにより、QIAquant 96およびQIAquant 384のブロック全体の温度均一性が示された。
Features | Specifications |
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寸法 | 59 cm x 27.5 cm x 27.5、(開放時)70 cm x 27.5 cm x 50 cm |
重量 | 30 kg |
電圧 | 115 V、230 V: 50/60 Hz |
消費電力 | 最大850 W |
ノイズレベル | 45 dB |
特殊機能 | ヒーターリッド、自動接触圧30 kg |
光源 | 高強度LED 4色(赤、緑、青、白) |
検出対象 | 青チャンネル(465 nm/524 nm)、緑チャンネル(510 nm/565 nm)、オレンジチャンネル(560 nm/610 nm)(QIAquant 96 5plex およびQIAquant 384 5plex のみ)、赤チャンネル(625 nm/680 nm)(QIAquant 96 5plex およびQIAquant 384 5plex のみ)、NIR 1 チャンネル(625 nm/710 nm)(QIAquant 96 5plex およびQIAquant 384 5plex のみ) |
検出 | 光電子増倍管(PMT) |
接続 | USB |
コンピュータの最小要件 | Windows 7/Windows 8/Windows 10、Intel i3;2 GB RAM |
ソフトウェア | 分析絶対定量、相対定量、ΔΔCt法、対立遺伝子識別、効率計算、DNA融解曲線、エンドポイントのPOS/NEG 分析、エクスポートExcel、CSV、LIMS、GenEx、qBase |