Investigator DIPplex Kit

• 従来の個人識別用マーカーと異なる特徴を持つユニークなキット
• アンプリコンサイズが約160 bpのため分解したDNAで最適な結果
• 災害犠牲者の識別および人類学研究に最適な手法
• 専用ソフトDIPSorterで簡単に判定可能

Investigator DIPplex Kitは30種類の挿入／欠失による多型（INDELとも呼ばれる）およびAmelogeninの増幅を実現します。本キットはSTRやSNP法を利用した個人識別に匹敵する感度を提供します。アンプリコンの最大サイズが約160 bpのため、本キットは分解が著しいDNAの解析に適しています。至適化された色素セットのBT5 Matrixでキャリブレーションし、遺伝子解析を行ないます。

Investigator DIPplex Kit は、GeneAmp 9700サーマルサイクラー（標準モード）、およびABI PRISM 310、ABI PRISM3100、およびApplied Biosystems 3130 Genetic Analyzerを用いて検証、評価されています。 

標準条件下で必要なDNA量は0.35 ngです。弊社での検証実験では、 0.2～0.5 ngで堅実で安定した結果が、<0.1 ngのDNAでは信頼できる結果が得られました。

Investigator DIPplex Kitは、スタッター・ピークと非常に短いアンプリコン（160 bp未満）を含まず、標準的なSTRおよびSNPをベースにしたDNAプロファイル作成に比べ、より優れています。

個人識別は、実験のニーズやサンプルの品質により異なりますが、通常はSTR（ショートタンデムリピート；short tandem repeat）、SNP（一塩基多型；single nucleotide polymorphism）の解析に基づいて行なわれます。Investigator DIPplex Kitはアレルの挿入／欠失による多型（DIP、INDELとも呼ばれる）解析ができるため、個人識別法の代替え手法として利用できます。

30 種類のアレルのDIPローカスとAmelogeninはシングルPCRで同時増幅され、4種類の色素で標識されます。詳細は表 "技術仕様"をご覧ください。

Investigator DIPplex Kitは法医学サンプル、毛髪、骨由来のDNAプロファイルを作成し、以下の目的に最適です：

• 災害犠牲者の識別
• 人類学研究
• 混在した法医学サンプルの解析
• その他の個人識別