TopTaq DNA Polymerase
使いやすい冷蔵保存酵素で確実なエンドポイントPCR用
使いやすい冷蔵保存酵素で確実なエンドポイントPCR用
多くの簡便性とユニークな特長を持つTopTaq DNA Polymeraseは、今までにない使い易さと様々なPCR アプリケーションで高いDNA 収量を実現します。ユニークなTopTaq Stabilizerを含む酵素保存バッファーにより、TopTaq DNA Polymeraseは4℃でも保存可能で、室温で反応セットアップができます。2 種類のマーカー色素を含むCoralLoad Concentrate も添付されており、PCR 産物を即座にゲルにアプライできます。また同一のMg2+ 濃度とアニーリング温度を用いて様々なサイズの産物を増幅する時でも高収量のPCR産物が得られます。
TopTaq DNA Polymeraseは、組換え型94 kDaの耐熱性DNAポリメラーゼです。QIAGENが開発したTopTaq DNA Polymeraseは、卓越した使いやすさで信頼性の高いエンドポイントPCRを実現します。TopTaq PCR systemが開発されるまでは、全てのPCR 酵素は–20 ℃で保存しなければなりませんでした。 しかし、TopTaq DNA Polymeraseは、本酵素の保存用バッファーに含まれているTopTaq Stabilizer のユニークな特性による初の4℃保存可能なPCR増幅酵素です。
TopTaq DNA Polymerase を画期的なTopTaq PCR Buffer と組み合わせることにより、非特異的なプライマー結合に対する特異的なプライマー結合の比率が高くなり、特異性の高いPCR 産物の増幅が促進されます。本製品のPCRバッファーは、独自のバランスでKClと(NH4)2SO4を含んでおり、従来のPCRバッファーと比べて幅広い範囲のアニーリング温度 とMg2+ 濃度条件で厳密なプライマーアニーリングが可能になります(図 "プライマーのアニーリングにおける特異性が増加")。PCR条件を最適化するためにアニーリング温度やMg2+ 濃度を変化させる手間が大幅に減り、多くの場合は不要です。このようにTopTaq DNA Polymerase は Taq DNA Polymeraseと同様の確実性および特異性を持ち、いくつかのPCR システムでは性能がさらに改善され、その結果高収量のPCR産物が得られます (図 "至適化不要で高収量なPCR 産物")。
TopTaq Stabilizerが4℃または室温でTopTaq DNA Polymeraseに結合することにより、長期冷蔵保存中のポリメラーゼの変性を防ぎます。また、低温度でポリメラーゼがテンプレートDNAやプライマーと結合することも防ぎます。最初の変性ステップの際に、TopTaq Stabilizerはポリメラーゼ活性を低下することなくポリメラーゼから遊離します(図 "4℃で安定化")。
TopTaq DNA PolymeraseにはCoralLoad Concentrateが付属しており、さらに簡便に操作できます。CoralLoad Concentrate は2種類のマーカー色素とゲルローディング試薬が入っていますこの独自の試薬はピペッティングの目視化を改良し、DNAの移動距離の予測およびアガロースゲルの泳動時間の至適化が容易に行なえます。CoralLoad Concentrateを用いた際は、PCR反応液を直接アガロースゲルにロードできます。 ローディングバッファーの添加の必要がありません(図 "簡便なCoralLoad Concentrate")。
独自のPCRバッファーは、バランスの取れたカリウムイオンおよびアンモニウムイオンにより、TopTaq DNA Polymeraseとともに用いるとプライマーテンプレート間の特異的アニーリングを促進すると同時に非特異的なアニーリングを減らします。少量のテンプレートでも最大収量の特異的産物が得られます。ユニークなバッファー組成および最適化された単一のプロトコールにより個々のプライマーとテンプレートシステムの実験条件の至適化は不要なため、実験の時間および経費を節約できます。同一の Mg2+ 濃度およびアニーリング温度を用いて様々なサイズのPCR 産物を増幅した場合でも、特異的な増幅産物を高い収量で得ることができます (図 "至適化不要で高収量なPCR 産物").
この革新的なPCR 添加剤はDNAの変性環境を改善することにより、増幅困難なテンプレートの増幅を可能にします。このユニークな試薬を使用すると、PCR条件が最適でない場合でもPCR が可能になり、改良されることがあります。DMSOや他の他のPCR 添加物とは異なり、Q-Solution はどのプライマーテンプレートシステムでも一定のワーキング濃度で使用し、毒性はありません。
酵素保存バッファー中に含まれているTopTaq Stabilizerのユニークな特性により、TopTaq DNA Polymeraseは4℃で保存できる市場初のPCR増幅酵素です。最初の変性ステップの際に、TopTaq Stabilizer はポリメラーゼ活性を低下することなくポリメラーゼから遊離します。また、この特性により、反応セットアップに氷は不要であり、試薬の解凍に必要な時間を節約できます(フローチャート "TopTaq 操作手順")。全構成試薬は室温で操作可能であり、氷上での操作は不要です。ユニークなバッファー組成および最適化された同一プロトコールにより個々のプライマーとテンプレートシステムの実験条件の至適化は不要です。
TopTaq DNA Polymerase は全てのエンドポイントPCR アプリケーションに最適です。
Features | Specifications |
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Applications | |
dNTP's included | |
Enzyme activity | |
Real-time or endpoint | |
Reaction type | |
Mastermix | |
Sample/target type | |
Single or multiplex | |
Storage conditions | |
With/without hotstart |