Investigator Casework GO! Kit

• 後の直接増幅ワークフローでの使用に備えた法医学ケースワークサンプルの溶解
• さまざまな微量サンプルからDNAを回収するチャンスを最大化
• YスクリーニングおよびSTR検査用の証拠サンプルの選択を可能にする

Investigator Casework GO! Kitは、性的暴行スワブ、布切れ、紙、タバコの吸い殻、ガムなどのサンプルを含め、さまざまな基質上で法医学サンプルの溶解を実行するために使用できます。得られた溶解物は、すべてのInvestigator QuantiplexおよびInvestigator STR QSシステムに適合します。Investigator Casework GO! Kitは、ISO 18385要件を満たします。

Investigator Casework GO! Kitは、直接増幅ワークフローで法医学サンプルの前処理用に使用します。キットは、DNA精製なしのサンプル溶解を可能にし、溶解物は、Investigator Quantiplex ProおよびQuantiplex Pro RGQまたはInvestigator 24plex QS、26plex QS、ESSplex SE QSまたはIDplex Plus Kitを含め、いくつかの下流解析に適合します。

Investigator Casework GO! Kitは、ケースワークサンプルの直接増幅に使用でき、ケースワーク分析でのワークフローの加速を可能にします。詳細な精製を必要とせずに、性的暴行スワブのカットなどケースワークサンプル由来のスワブの迅速な処理を可能にします。溶解物は、すべてのInvestigator Quantiplexアッセイを用いた定量、またはすべてのInvestigator STRアッセイを使用したDNAプロファイリングに直接使用できます（定量からのデータが、PCR阻害剤の存在の可能性を示さない限り）。

性的暴行スクリーニング分析では、Investigator Casework GO!ワークフローにより、男性定量およびAuto/Y（常染色体/Y染色体）比によるサンプル処理決定を容易にします。

100～400µlのCasework GO!マスターミックスを、チューブ内のサンプルに添加し、60°Cで25分間、その後さらに80°Cで5分間インキュベートします。Quantiplex Proキットを使用してこの溶解物の2～5 µlを定量し、Investigator STR QS Kitを使用した増幅用に溶解物を最大15 µlまで使用します。

ケースワークサンプル

多くの高容量の犯罪サンプル（強盗または車両犯罪など）は、サンプル調製のための資金も時間もないため、検査されません。Investigator Casework GO! Kitを使用すれば、サンプル調製の段階を省き、DNAプロファイルの作成をより迅速かつ安価に行え、DNA検査をより多くの高容量の犯罪サンプル向けに実用可能にします。男性DNA/ヒトのトータルDNAの存在の有無、サンプル分解、またはPCR阻害剤と考えられるものの存在といった重要なワークフローの情報は、Investigator Casework GO! KitをQuantiplex Pro KitやInvestigator STR QS Kitと併用するときに入手できます。

性的暴行の証拠/Yスクリーニング

多くの性的暴行ケースは、PCR可能なDNAの回収に非常に多大な労力を要し、非常に複雑であるため、何ヶ月あるいは何年も保管されたままとなります。最新のSWGDAM要件に一致した「DNAにダイレクト」なアプローチの採用により、詳細に処理する価値ある唯一のサンプルをさらに追求する機会が最大限にします。Investigator Casework GO! Quantiplex Proワークフローは、男性DNA/女性DNA比を決定し、PCR分解ならびにサンプル分解を予測します。このようにして、詳細なSTR検査用の証拠サンプルの選択のために迅速なYスクリーニングと品質評価が可能となります。