EZ1 ccfDNA Kits

EZ1 ccfDNA Kits は遊離DNA（ccfDNA）の精製・濃縮において、精製ステップをEZl Advanced XL Instrument で自動化したキットです。磁性ビーズ方式により、少量から大容量までの処理が簡便にでき、低コストでのパフォーマンスを実現します。

EZ1 ccfDNA Kits は、ヒト血清／血漿から効率的にccfDNAを精製することができます。マニュアルで行う前処理の濃縮ステップを磁性ビーズ方式で行うことで、幅広い容量（1～10 ml）のサンプルを処理することが可能です。続けて、EZ1 Advanced XL Instrument の自動化された磁性ビーズ方式で、ccfDNAのクリーンアップを最大14サンプル同時精製できます。得られたccfDNA はダウンストリームに即時使用でき、不純物を含まない核酸抽出液で、–15 ～ –30℃での即時保存も可能です。ccfDNA の収量はサンプルに依存します。 EZ1 ccfDNA Mini Kit は2 ml のサンプル処理に至適化されたプロトコールを採用しており、4 ml のサンプルを処理にする場合には、1 キットあたりのサンプル処理数は半分となります。同様にEZ1 ccfDNA Midi Kit は4 ml のサンプル処理に至適化され、10 ml のサンプルを処理する場合には、1 キットあたりのサンプル処理数は半分となります。

ccfDNA は、通常1,000 bp 未満の短い断片として血清または血漿中に存在しています（ヒト血漿中ccfDNA 1～100 ng/ml）。特に血中循環腫瘍DNA（ctDNA）は腫瘍ゲノム全体の情報をもち、有効な臨床応用の可能性があります。血漿、血清などの体液中の遊離DNA 濃度は大変低く、その濃縮、精製には依然として大きな課題があります。 EZ1 ccfDNA Kits は、それらのccfDNAの濃縮・精製を磁性ビーズ方式により、簡便に、少量から大容量まで（1～10 ml）の処理を低コストで行うことを可能にしました。

EZ1 ccfDNA Kits は、磁気ビーズ方式でccfDNAの前処理濃縮をマニュアルで行い、EZ1 Advanced XL Instrument 上で濃縮液のクリーンアップを行う、迅速かつ簡便な自動化キットです。磁性ビーズによる核酸精製技術は、簡便な操作性とシリカベースの核酸精製の迅速さ、高効率性の利点を併せ持っています。また、精製ステップは感染性の恐れがあるサンプルに対して、安全で再現性高い手順となっています。複数サンプルの同時処理に適しており、14サンプルに対して、1時間以内で高純度なccfDNAを得られます。