R.E.A.L. Prep 96 Plasmid Kit
シークエンシンググレードのプラスミド、コスミド、BAC、PAC、P1 DNAを迅速に精製
シークエンシンググレードのプラスミド、コスミド、BAC、PAC、P1 DNAを迅速に精製
R.E.A.L.Prep 96 Kit は、QIAvac 96 あるいはBioRobot 3000/8000ワークステーション(販売終了)での調製に最適な96 ウェル精製プレートで、シークエンシンググレードのプラスミドDNA が得られます。
R.E.A.L. Prep 96 Plasmid Kit にはQIAfilter 96 プレート、増殖用のブロック、そして96個のプラスミドあるいはコスミドミニプレップに必要な全てのものが含まれています。R.E.A.L.Prep 96 Plasmid操作で、自動シークエンシング(図"ショットガンクローンの信頼性のあるシークエンシング")とスクリーニング法を含む、制限酵素分解、マイクロアレイ解析などのルーチンのハイスループットアプリケーションに適したプラスミドDNAを再現性高く精製することができます(図 "再現性ある収量")。
プラスミド | コスミド(45~50 kb) | BAC(80~120 kb) | バクテリア系 | |
end A- | end A+ | |||
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pUC18/19 | Lorist | pBeloBAC | DH5α | HB101 |
pBluescript | Lawrist | XL1-Blue | NM554 | |
pGEM | pWE15 | SOLR | ||
pTZ19R | pOU61 | DH10B |
R.E.A.L.Prep 96システムは、ハイスループット自動シークエンシングプロジェクトでの使用に最適な操作手順を提供します。本システムを用いて良好な結果が得られた高コピーおよび低コピープラスミド、BACおよび大腸菌株等のいくつかの例を表 “R.E.A.L. Prep 96を用いたプラスミド、コスミドおよびバクテリア系の成功例” に示しました。
R.E.A.L.Prep 96操作手順は、QIAfilterモジュールを使用するろ過によるライセート清澄化と、イソプロパノール沈殿による更なるDNA濃縮の前に行なうバクテリア細胞のアルカリ溶解の改良された方法に基づいています。得られたDNAを少量のTrisバッファーで再懸濁して、即使用可能な状態にします。どのステップでも、フェノール、クロロホルム、CsCl、および臭化エチジウムを使用しません。
R.E.A.L.Prep 96では、遠心操作と吸引法により96サンプル単位で並行処理が可能です(フローチャート"R.E.A.L.Prep 96操作手順"参照)。本調製法では、改良されたアルカリ溶解法に続いて、ライセートは特殊なフィルターであるQIAfilter 96により効率的にろ過されます。通常1.3 ml のLB培養液からは7 μgまで、同量のTBあるいは類似の培養液からは20 μgまでのプラスミドDNAが得られます。適切なBAC用プロトコールを使用することにより、2.5 ml のバクテリア培養液から800 ngまでの大きなプラスミドDNAを精製できます。
マルチウェルブロック中で増殖したバクテリアをペレット状にし、改良されたアルカリ法で溶解します。必要に応じて行なわれる加熱ステップでは、さらにタンパク質や炭水化物を変性かつ沈殿させ、それらをQIAfilter 96プレートに通して、吸引ろ過します。ろ過液中のDNAは、イソプロパノール沈殿操作により濃縮します。
同じベクター/宿主系の場合は、1つのブロックで全てのサンプルを同時に処理できるので、標準化には最適です。異なったベクター/宿主系の組み合わせでは、培養液の選択や培養時間をそれぞれ至適化する必要があります。
R.E.A.L.Prep 96 Plasmid Kitは、QIAfilter 96プレート、培養ブロックなどの、96のプラスミドミニプレップまたはコスミドミニプレップを複数単位で調製するためのコンポーネントを備えています。R.E.A.L.Prep 96 Kit にはQIAvac 96を使用します。R.E.A.L. Prep 96を使用するBAC精製操作では、BACクローンに最適な培養条件を与えるために48ウェルブロックを使用する必要があります。48ウェルブロックは、R.E.A.L.に含まれていません。R.E.A.L. Prep 96 Plasmid Kitの並行処理によって、96個のサンプルを60~75分で精製することができます。
R.E.A.L.Prep 96 調製法で精製したDNAは、量および品質ともにルーチンワークおよびハイスループットアプリケーションに最適です。
Features | Specifications |
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Applications | |
Plasmid type | |
Culture volume/starting material | |
Samples per run (throughput) | |
Technology | |
Processing | |
Yield | |
Time per run or prep per run |